若き才能がイタリアに集う、WAKOユース欧州選手権、開幕

RDX Sportsが支えるキックボクシング新時代の“育成舞台”

地中海に面したヴェネツィアのリゾート地・イエーゾロリド。
この9月、欧州中から集った2,500人もの若きキックボクサーたちが、この海辺の町で拳と脚を交わす。

WAKOユース欧州選手権。それはただの大会ではない。
次世代の才能が鍛えられ、選ばれ、そして世界へ羽ばたくための“登竜門”だ。

そして今年も、RDX Sportsがその舞台のゴールドスポンサーとして名を連ねている。イタリア代表チーム「Federkombat」の公式支援企業として、世界基準のトレーニングギアと防具を提供し、選手たちの闘いと安全を陰から支えている。


「キックボクシング」と一言で括れない、WAKOの6競技

WAKO(世界キックボクシング協会)は、キックボクシングを“6つの競技制”で体系化している。
それは「リング競技」と「タタミ(マット)競技」に大別され、それぞれに異なるルールと技術が求められる。

リング競技(フルコンタクト系)

  • フルコンタクト:腰から上への打撃のみ。膝・肘・投げは禁止。
  • ローキック:太ももへのローキックが解禁されたスタイル。
  • K-1ルール:唯一、膝と短時間のクリンチ(5秒以内)が認められる。最も実戦的。

タタミ競技(セミコンタクト系)

  • ポイントファイティング:スピードと正確さ重視。フルパワーは禁止。
  • ライトコンタクト:より広い打撃範囲だが、依然として軽打のみ。
  • キックライト:ローキック可だが、フルパワーは禁止。技術とコントロールが試される。

この6競技の多様性が、選手のスタイルや戦略を豊かにし、さまざまなバックグラウンドを持つ選手たちの成長を後押ししている。


世界で名を馳せた、かつての「WAKOキッズ」たち

WAKOでの経験が、後に世界的スターの礎となった例は数多い。
それはもはや偶然ではなく、確かな“キャリアの道”だ。

スティーブン・“ワンダーボーイ”・トンプソン(米)

2005年WAKO世界選手権でフルコンタクト金メダル。後にUFCで2度の王座挑戦を果たす。今も現役最年長ファイターとして活躍中。

マイケル・“ヴェノム”・ペイジ(英)

2007年にポイントファイティング89kg級で金。MVPとして世界中にその華麗なKOを印象づけ、現在はUFCで2階級を舞台に暴れる“曲者”。

アレックス・ペレイラ(ブラジル)

2013年にK-1で銀メダル。のちにGLORYで二階級制覇、UFCでもミドル&ライトヘビーの2冠を達成した打撃の怪物。

ドリカス・デュ・プレシス(南ア)

2012年のWAKOジュニア世界選手権でK-1金。UFCではミドル級王座を奪取した“重戦車”。

セドリック・ドゥンベ(仏)

2016年、WAKOプロK-1世界ミドル級王者に。GLORY王者を経てPFLへ。話題性も実力も兼ね備えた現代的ストライカー。

彼らに共通するのは、ジュニア世代の国際舞台で実績を積み、その経験を武器にプロのリングへと駆け上がったことだ。


RDX Sportsが支える“登竜門”

RDXは、2024年に開催されたWAKOイタリアンワールドカップに続き、今回もユース欧州選手権およびイタリア代表チームの公式支援企業として大会に参画。トップクラスの練習用具やスパーリングギアを提供しており、未来の王者たちの“足場”を支えている。

闘うための道具であると同時に、守るための装備でもある──
選手の安全、そして競技のクオリティ。RDXは、その両輪を重視するブランドとして、WAKOの理念と共鳴している。



道はここから始まる

強さとは、才能だけで成り立つものではない。
ルールの中で戦い、仲間と競い、国を越えて拳を交える。そうして築かれる“過程”が、やがて本物の選手を育てるのだ。

RDXが支援するこの大会は、その「過程の価値」を信じている。

そして、今日もまたひとり、RDXのグローブを手に、夢を見上げる若者がいる。
その物語の始まりに、私たちは立ち会っている。