インタビュー | 2022.12.27 Tue
修斗四天王の一人、桜井”マッハ”速人が運営するジムでプロを目指す『當銘政斗』選手。
2022年8月に行われたアマチュアパンクラスの西関東選手権Sクラスルールトーナメントではバンタム級で優勝。
着実に実力を付けプロになるために日々トレーニングを積んでいる。
今回はプロを目指すアマチュア選手としての現在、とこれからに付いてお伺いしました。
プロフィール
當銘 政斗 選手
(とうめ まさと)
生年月日
2004年1月21日
出身地
沖縄県那覇市出身
経歴
2022年8月アマチュアパンクラスの西関東選手権Sクラスルールトーナメントバンタム級 優勝
―最初に自己紹介をお願いします。
當銘政斗(とうめ まさと)と言います。現在18歳です。団体はパンクラスとアマチュア修斗を主戦場として戦っています。2022年の春に沖縄(那覇出身)から状況してきたばかりです。今年の目標は、アマチュア修斗の大会で選手権を取りたいと考えて日々練習しています。
―いつごろから格闘技を始めたのでしょうか?
実は、私は高校に行かず卒業して直ぐに仕事をしていました。正直なところ、格闘技を始めた理由も暇つぶしでした。友達がやっているの見て、面白そうだと思ったんです。少しは自信があったのですが体験日のとき、相手にボコボコにされたんです。けれど、「これなら俺でもできる」って感じたのが入会した理由です。2020年ころから格闘技の魅力にどんどんハマってしまい本格的に始めようと思いました。那覇のジム「パエストラ沖縄」に毎日のように通っていました。
―本格的に始めようと思った経緯はなんだったのでしょうか?
試合にも出るようになって、ある時、勝てると思った試合で、判定がドローだったんです。なぜ勝てなかったのか。どうしても勝ちたい。そう思うようになりました。そのころ、「ハマる」って感覚は格闘技以外に無かったですね・・・
格闘技のためになるものなら何でも取り組む
―なるほど。強くなるためには何でも取り組む。
はい、そうですね。格闘技のためになるものなら何でも取り組んでいこうと考えています。今は、強さに飢えていると思います。学校の勉強は苦手でしたが、格闘技が強くなるためには勉強も惜しみません。
―子供の頃の當銘さんはどんな子供でしたでしょうか?
全く落ち着きのない子供でした。授業中に走り回ったり、友だちと喧嘩したりとか。毎年のようにお母さんが学校に呼び出されてました(笑)。お母さんが何度も頭を下げる姿を見てきて・・・、正直、ダメな息子でしたね・・・。
―今は、親子関係は良好ですか。
はい、関係は良いです。お母さんは、関東へ1人でいかせるのは不安だったようです。格闘技を本気でやりたい。プロになりたい。やり遂げたい。そう親を説得して、今度は私が頭を下げました(笑)。今では両親とも応援してくれてますし、本当にありがたいです。
―実は暴力は嫌いだったとききました。
はい(笑)。格闘技もあまり知らずメイウェザーって誰?ってレベルでした。暴力が嫌いだったんです。格闘技のニュースも気にしてなかったし、YouTube動画を視聴している一般的な男子だったと思います。そんな僕が格闘技にハマってしまうなんて。友達に体験ジムに誘われなければ、今頃は沖縄で何をしていたかと思うと不思議な気分です。
1日中格闘技漬けの毎日
―昨年の6月に関東にやってきました。格闘技と仕事はどう両立しているのでしょうか。
現在、桜井マッハ速人さんの内弟子ということで、ジムでトレーナーの仕事をしながら競技に参加している状況です。自宅も直ぐなので、トレーナーの仕事、仕事の後は練習と、1日中格闘技漬けの毎日です。1日中格闘技の事を考えていられるのが嬉しいですね。
―関東へ出てくるきっかけは何だったのでしょうか?
デビュー戦が2021年の10月にあったんです。沖縄のパラエストラコザ(宜野湾)でした。デビュー戦はドローで、スタミナ不足が露呈しちゃいました。スタミナが無いから寝技が出来なくて、結果、殴り合いになってしまい、そこでもスタミナを消耗し・・・。これじゃ勝てない、と思いましたね。初戦の結果から、次はスタミナの課題を解決しようと努力したんです。ラウンドのスタミナを考えること、心肺機能を高めるために走り込みを徹底し、寝技の防御を重点的に練習しました。その効果がでて、2戦目となった2022年3月に那覇で行われた大会で良い結果が出たんです。「これならいける。もっと上を目指したい」と感じました。もっと多くの人と試合をしたい、そう考えて、直ぐさま関東へでてきたんです。
―これからどんな選手になっていきたいですか?
正直、まだプロになれる器じゃないと感じています。強い人は山ほど居る。もうちょっとアマチュアをやって、下積みをしたい。まだ、自分のスタイルが決まってないんです。寝技で決めるのか。打撃が強いわけでもない。レスリングを習ってないので、レスリングスタイルの選手には負けるし。総合力で勝たないといけない。まず、スタイルを見つけ、そのスタイルでしっかり勝てる。そういう選手になりたいです。
―ジムの先輩から色々とアドバイスをもらっているかと思いますがマッハさんから直接アドバイスをされることはありますか?
「まだまだだな」の一言です(笑)。たまに組ませていただくのですが、やはり技術力が凄いです。将来的にマッハさんから「このスタイル良いね」と言ってもらえるようになりたいですね。
―格闘技漬けの毎日とのことですが練習がある1日の内容を教えてください。
シチュエーションスパーリングの基本的な練習。レスリングのフィジカルトレーニング。ボクシングや柔術も満遍なく行っています。1日4時間、5時間ほど練習しています。普段は自炊で、足りない分はサプリ(BCAA、BCAなど)で補っています。試合が終わった後は、外食もしますが、私の場合は、減量時はスパッと辞めれるようです。
―練習中にコーチから言われている事はありますか?
フィジカルが足りないと良く言われます。筋トレしろと。正直、筋トレはあまり好きじゃないんです(笑)。フィジカルの向上がこれからの課題でしょうね。
RDXを使用してみて
―普段からRDX SPORTSのグローブを使っているとお聞きしました。どこで知りましたか?
RDXは普段使いやすくてカッコいいと思っていたんです。Amazonで購入しました。たまたまInstagramで検索したらRDX SPORTSの公式が出てきたんです。ちょっと気になって、直接問い合わせしてみました。返事が返ってきて今回、こうやってサプライヤーをしていただくことになり、非常にありがたいですね。
―実際にRDX SPORTSを使ってみた感想を聞かせて下さい。
RDXは、アマチュア修斗という大会で使うレガースと似てて、寝技がしやすいんです。分厚くないので、三角締めが綺麗に入ったり、練習時から大会をイメージしてできるのが良い。大会用の道具と似ているというのは最大の利点です。寝技の選手はおススメです。
―プロを目指す上で目標にしている選手はいますか?
同郷、沖縄出身の平達郎選手ですね。プロとして私よりも随分上のランクの選手ですが、沖縄の時に一緒のジムだったんです。あとは松根良太選手。僕が勝手に師匠と呼んでいます(笑)直近の目標は、強くなって、この二人に恩返ししたいと考えています。
―これからの目標を教えてください。
まずはプロになる事です。2023年にはプロになる事を目標としたいです。また、2月にパンクラスとファイティングネクサスという試合がある。目の前の大会に向けてしっかり課題を持って取り組んでいきたいですね。
―自分のスタイルを見つけるために、ですね。
はい、そうですね。プロになるまでに自分のスタイルを確立できたらと考えています。そして将来は
憧れの選手である、堀口恭司選手のようにアメリカへ行って活躍したいです。
―ありがとうございました。