インタビューメディア「GLORY BEYOND DREAMS」にて掲載!
プロに特化したインタビューメディア「GLORY BEYOND DREAMS」に、井上尚弥選手などトップ選手を撮影するボクシングカメラマン福田 直樹さんが初登場!インタビュー記事は2025年8月29日(金)公開です。

福田さんはアメリカの有名ボクシング誌「リングマガジン」のメインカメラマンを8年間務め、BWAAフォトアワードでは6年連続入賞、最優秀写真賞を4度受賞、そして2024年には『WBCフォトグラファー・オブ・ザ・ディケイド(WBC Photographer of The Decade)』を受賞。
世界が認めるその腕の裏には、親が作った途方もない負債と、リングサイドを勝ち取るための熾烈な挑戦の日々がありました。ボクシングへの情熱とカメラへの愛が交差した福田さんのキャリア、そしてSNSや技術の進歩に伴うカメラマンとしての理念について、伺ったインタビューの一部を紹介します。
俳優 香川照之に見せた手作りの ボクシング新聞がライター人生の始まりに
親友・香川照之さんとはボクシング漬けの日々を過ごした
幼少期からボクシングとカメラの両方に親しんできた福田さんは、小学校低学年の頃、世界タイトル戦を家族で観戦する中で海外ボクサーの強さに魅了され、ボクシングへ強い興味を持ち始めました。同時期、写真を趣味にしていた祖父の影響もあり、カメラに触れていた環境ができ、自然と写真の世界にも惹かれていったことが、ボクシング写真に惹かれる一歩でした。
中学時代には親友の俳優・香川照之さんとボクシングに夢中になり、写真や記事を読み込み、ビデオを繰り返し鑑賞して「ボクシング鑑賞合宿」を行うなど、ボクシング漬けの日々を過ごしていました。そのなかで試合の分析や予想を記載した手書きのボクシング新聞を作成し、最後まで熱心に読んでいた香川氏の存在が、ライティングへの情熱を育むきっかけとなったと話します。
その後、高校時代にボクシングジムへ通ったものの選手の道は断念。しかし「ボクシングに関わりたい」という思いは消えず、大学時代に「ボクシングマガジン」編集部でのアルバイトを機に、ライターとして本格的にボクシングの世界に携わる道を歩み始めました。
アメリカから日本を主戦場に移し、井上尚弥選手などトップ選手のカメラマンに。
メキシコのボクシング専門誌『ボックスワールド』で表紙を飾る
福田さんがアメリカから帰国を決意した理由は、リングマガジンのメインカメラマンとしての活動や数々の受賞など、米国ボクシング界での目標を達成したことに加え、メイウェザー対パッキャオ戦を最後に黄金期が終わり、時代が変化する兆しを感じたためでした。50歳を迎えた節目に「日本ボクシングを世界へ発信する」という新たな使命を抱き、日本に戻ることを決断しました。
帰国後すぐに、井上尚弥選手が日本人として初めてリングマガジンの表紙を飾り、その写真を自身が撮影。リングマガジンやボクシングニュースの表紙に日本人選手の写真を載せるという帰国時の目標を達成するきっかけになりました。その後も日本のトップ選手を撮影し、世界に発信する役割を果たしています。
日本の軽量級選手たちが世界の舞台で存在感を示すようになったことについて、福田さんは「実は、帰国したタイミングで日本の軽量級選手が急激に注目されるようになってきたんです。これも運がよかったと思ってます。井上尚弥選手がその代表例ですが、それだけでなく、日本の軽量級選手たちがボクシングシーンの中心で活躍し始めたことは本当に嬉しい出来事でした。」と喜びを語っていただきました。
インタビュー記事ではその他にも、海外でのキャリアやカメラマンとして意識されていることなどを紹介しています。
福田さんのインタビュー記事はこちら:https://rdxsportsjapan.info/glory-beyond-dreams/fukuda-naoki/
ボクシングカメラマン福田 直樹さん
ドイツで行われたWBC総会で 『WBCフォトグラファー・オブ・ザ・ディケイド』を受賞
東京都出身。1988年から「ボクシングマガジン」で執筆し、2001年に渡米してカメラマンへ転向。全米各地で年間約400試合を撮影し「パンチを予見する男」と称される。2008年から8年間「リングマガジン」のメインカメラマンを務め、BWAAフォトアワードで6年連続入賞・最優秀写真賞を4度受賞。2012年にはWBCフォトグラファー・オブ・ザ・イヤーに選出。さらに2024年、ドイツのWBC総会にて『WBCフォトグラファー・オブ・ザ・ディケイド(WBC Photographer of The Decade)』を受賞。日本ボクシングの魅力を世界に発信し続けている。