インタビュー | 2025.6.17 Tue.
『強い選手とたくさん戦って、将来はプロの世界で戦いたい』
そう語るのは、2025年6月に開催された格闘技大会「ULTIMA TEMPEST」でムエタイトーナメント30kg級を制し、初代MVPにも輝いた小学5年生のファイター、土屋 空蓮(つちや あれん)選手。
相手は年上、試合は激戦。それでも「不安はなかった」と笑顔で語るその姿には、すでに“プロの顔”が垣間見える。
まっすぐな想いと強い覚悟を胸に、自分の夢へと突き進む土屋選手に、ULTIMA TEMPESTでの戦いとこれからの挑戦について聞いた。
土屋 空蓮 (つちや あれん)
生年月日:2014年7月12日
出身地:神奈川県鎌倉市
経歴:第2回THE TEMPEST キックトーナメント 30kg 王者
Big Bang アマチュア 28kg 王者
ULTIMA TEMPESTムエタイトーナメント30kg級 王者
ULTIMA TEMPEST 初代MVP

小5ファイターが語るULTIMA TEMPEST
「強い相手と戦える最高の舞台」
ー2025年6月7日(土)に開催されたULTIMA TEMPESTではムエタイトーナメント30kg級優勝、そしてMVPの受賞おめでとうございます!
土屋)ありがとうございます!前の大会では決勝で負けてしまっていたので、今回は勝つことができて本当に嬉しかったです。
ー決勝での相手は鈴木翔大選手でしたが過去にも何度か対戦してるんですよね?
土屋)はい、前回戦った時は負けてしまったので、今回勝ててすごく嬉しかったです。試合の内容も激しくて、見ている人たちにも熱い試合だと言ってもらえました。
ー鈴木選手は中学1年生。年上との対戦でしたが、不安はありませんでしたか?
土屋)全然なかったです。あまり年上とかは気にせず、いつも通り自分の動きをしようと思っていました。

ーULTIMA TEMPESTという大会自体の印象はどうでしたか?
土屋)強い選手がたくさん集まっていて、とても盛り上がった大会だったと思います。自分もやっぱり、強い相手と戦いたいという気持ちが強いので、そういう意味でも楽しい大会でした。
ーMVPに選ばれた瞬間、どう感じましたか?
土屋)「湘南格闘クラブ」って呼ばれた時は「えっ?」と思いました(笑) 自分がMVPをもらえるとは思っていなかったので。でも、名前を呼ばれた時はすごく嬉しかったです。
ー選考理由としては、もちろん強さもありましたが、それ以上に「華がある」と感じました。将来、きっと人気の出る選手になるんじゃないかと思って選出させていただきました。
土屋)ありがとうございます!そう言ってもらえるのは本当に嬉しいです。
ジムの雰囲気が、自分を毎日成長させてくれる
ー所属されている「湘南格闘クラブ」はどんなジムですか?
土屋)大人も子どもも関係なく、一緒に練習してくれて、すごく雰囲気のいいジムです。仲間同士で教え合ったり、スパーリングを通じて悪いところを直したりしています。
ー普段の練習で意識していることはありますか?
土屋)妥協しないで、自分を追い込むようなきつい練習をしています。特に体力的にハードなメニューのときは「もうちょっと頑張ろう」って自分に言い聞かせています。
ー練習はどれくらいの頻度で行っているんですか?
土屋)週に4回くらいです。たまに土日も練習することがあります。1回の練習はだいたい3〜4時間くらいです。

ー試合に向けてのルーティンやこだわりはありますか?
土屋)バンデージの巻き方にはすごくこだわっていて、自分で納得できる巻き方じゃないと巻き直します。きつかったり緩かったりすると気になっちゃうので。試合でも自分で巻いてます。
ー学校生活との両立も大変だと思いますが、今の生活はどうですか?
土屋)楽しく学校に通っています!好きな教科は体育で、体を動かすことが好きです。バスケも好きで、授業でやるときはすごく楽しんでます。
ー学校の先生や友達は、格闘技をしていることを知っていますか?
土屋)はい、知ってます。「頑張ってね!」ってよく言ってもらえて、励まされています。まだ友達が試合を見に来たことはないんですけど、いつか来てくれたら嬉しいです。
夢はプロの世界
そして、たくさんの声援を受けること
ー将来的に、どんな選手になりたいと思っていますか?
土屋)試合で観客を盛り上げられるような、楽しい選手になりたいです。強いだけじゃなくて、見ている人が「すごい!」って思えるような、印象に残るファイターになりたいと思っています。
ー憧れている格闘家や、目標にしている選手はいますか?
土屋)安保瑠輝也(あんぽ るきや)選手です。いろんなコンビネーションや技を持っていて、強いし、かっこいいなって思っています。
ープロの試合を見るとき、自分の技に活かそうと意識していることはありますか?
土屋)あります。いいなと思った動きや技は、自分もやってみようと思って練習してます。やっぱり強い人の技から学ぶことって多いので、試合を見るのは勉強になります。
ーいま、何かチャレンジしていることはありますか?
土屋)はい、9月以降にセミプロの試合に出ることを目指しています。それに向けて、もっと強くなれるように毎日の練習に取り組んでいます。

ー将来は格闘家として生計を立てていきたいという気持ちはありますか?
土屋)はい、そう思っています。プロになって、有名になって、たくさんの人に応援される選手になりたいです。
ー最後に、応援してくれている皆さんに一言お願いします。
土屋)いつも応援ありがとうございます。これからもっと強くなって、もっとすごい試合を見せられるように頑張るので、これからも応援よろしくお願いします!
ーこれからの活躍がますます楽しみです!アンバサダーとしても、一緒にいい時間をつくっていけたら嬉しいです。
土屋 空蓮
編集後記:まだ小学5年生という若さながら、勝負にかける覚悟と、周囲への感謝をしっかりと言葉にできる土屋選手。優勝という結果だけでなく、リング上で放たれる“華”が、彼の特別さを物語っていました。将来は、ただ強いだけでなく、多くの人に愛され、応援されるファイターになることを心から願っています。これからもたくさん、RDXの防具を使ってくださいね!(RDX Japan 編集部)
インタビュアー 上村隆介