BRIDGE OF DREAMS 慶應義塾體育會ボクシング部

インタビュー | 2024.2.8  Thu.

100年の歴史があるボクシング部を誇りに思っています

そう語るのは慶應義塾大学総合政策学部3年生の有富大晃さん。
彼は体育会ボクシング部で新規スポンサー獲得のための営業活動の役目を担っている。
今回、RDX JAPANとパートナーシップを組んだ慶應義塾体育会ボクシング部について裏方目線からインタビューをさせて頂きました。

有富 大晃(ありとみひろあき)

所属:慶應義塾大学総合政策学部
   体育会ボクシング部

担当業務:新規スポンサー獲得のための営業活動、広報

生年月日:2002年8月19日

出身地:東京都

体育会ボクシング部の活動を多くの方に知ってほしい

ー自己紹介をお願いします。

有富)慶應義塾大学総合政策学部3年生の有富大晃(ありとみひろあき)と申します。体育会ボクシング部に大学1年生の頃から入部し、大学入学を機にボクシングを始めました。大学3年生の7月頃にスポンサー獲得を主な仕事とするファイナンス関連スタッフに転向し、様々な企業の方々とお話をしてスポンサーシップの獲得に努めています。

ー慶應義塾ボクシング部の歴史や起源を教えてください。

有富)1925年頃に設立され、来年度で100周年目を迎えます。慶應義塾拳闘倶楽部という名前で設立されたそうです。100年の歴史を持っているボクシング部からは様々なOBの方々が輩出され、活躍されています。100周年を記念してOBの会長のご厚意でリングを変えていただけるそうなので、とても楽しみです。

部室は2021年の5月に改築工事が完了した

ー現在はどのような仕事を担当されているのでしょうか?

有富)一つ目はスポンサー獲得です。様々な企業にメールを送り、返答いただけた企業へプレゼンテーションを行い、ボクシング部のスポンサーについていただく仕事に取り組んでいます。二つ目はボクシング教室の開催を予定しており、その準備をしております。具体的には、開催に向けて慶應の附属校である幼稚舎や中等部の方々を説得するためのプレゼンテーションなどの用意を現在は行なっております。最終的に慶應大学でボクシングをしてもらいたいという狙いがあります。

マネージャーとしても体育会ボクシング部を支えている

ースポンサーになってもらう企業は、どのような基準を設けて声をかけているのでしょうか。

有富)互いのニーズがマッチしていることに加え、プレゼンテーションをしたらすぐに話に乗っていただけるような企業を選ばせていただいております。具体的には格闘技に関係している会社、私達が使うギアを販売してくださっている方々、OBと関係のある方などです。また、PR TIMESなどといった、様々な企業のプレスリリース・ニュースリリースを配信するプラットフォームを常に確認し、スポンサーについてくださる可能性の高い企業を探しております。

ー活動資金はどのように集めていますか?

有富)大部分が学校からの資金とOBからの寄付金です。ボクシング部は部費がかなり安めの部活ですので、現状、部費からの収入はそこまで見込めておりません。スポンサーシップを通してより一層資金を集めて、早慶戦等のイベントをもっと盛り上げられるようにしていきたいと思っています。

ー慶應のボクシング部の指導者の方やコーチ陣はどのような経歴を持たれている方でしょうか。

有富)指導者はボクシング部を卒業しているOBの方がほとんどです。OBのほとんどの方が休日や週末に来られるため、平日は外部の元オリピック選手のコーチが指導してくださっています。

ー慶應ボクシング部と、他大学のボクシング部で活動内容の違いや特性はありますか。

有富)縦の繋がりの強さです。他大学と比べても寄付金等の資金集めはしやすいと思っています。それに加え、就職活動等を行う際にも縦の繋がりに助けられることは多いです。また、幅広いOBの方々がいるので、プロの選手や有名なトレーナーを連れてきていただけることもあります。

ボクシング部に限らず慶應全体として体育会のOBの熱が高い方が多くいらっしゃいます。OBのほとんどが、長い歴史を持つ慶應義塾大学の一員だったというプライドがあるため、母校愛が強いんだと思います。

また、選手に関しても、現在、慶應ではスポーツ推薦の選手をほとんどとることができませんので、大学からボクシングを始める人が多く、文武両道であるという特徴もあります。

長い歴史を持つ慶應義塾大学の一員としての想いが強くある

―毎年12月に行われる早慶戦について教えてください。

有富)年々盛り上がりは向上していると思っています。できるだけ多くの学生を集める工夫をしており、学校の休み時間に大学の中庭にサンドバッグを設置して打ってもらったりしています。またイベントでも煽りVTRを撮影してそれを流したり、BreakingDownのリングアナウンサーの方をお呼びして担当していただいたりしております。

2023年12月9日に行われた第67回早慶ボクシング定期戦では勝利を納め、史上初の8連覇を達成した

ボクシングで培った経験は社会でも生きてくる

ー部員たちがボクシングを通じて成長する姿を見て、どのように感じますか。

有富)選手経験があるからこそ、毎日きつい練習に取り組んでいる姿にリスペクトの気持ちをずっと持っています。選手たちが頑張っているので、私は資金面からサポートしていけたらいいなと思っています。

週6日、部員たちは練習に汗をかいている

ー部員の方たちが慶應を卒業して社会人になった時に、人生のキャリアにおいてボクシング部での経験がどのような影響を与えると思いますか。

有富)まず、OBの方との縦の繋がりが強いため、就職先は決めやすいと思っています。また、体育会ボクシングで培った、例えば減量を通じての精神力や、仲間とチームワークを持って活動するという面は社会で必ず生きていくと思っております。実際に私自身が、就職活動中に参加したインターンシップなどでは、それらを発揮することができたと思っております。

ーチームの目標や今後のビジョンがあれば教えてください。

有富)チームは毎年2大目標というのを掲げており、早慶戦勝利とリーグ戦優勝を目標としています。早慶戦は2023度に8連覇を成し遂げ、来年の9連覇を狙って早慶戦勝利を狙っています。リーグ戦は現在、大学ボクシングリーグの2部に所属しており、そちらの方での優勝を狙っています。2部の1チームだけしか1部に昇格できないのでなかなか難しいのですが、目標として掲げております。

大学ボクシングリーグ2部での優勝を目指し日々、トレーニングを行っている

ーチーム運営で大切にしているポイントや工夫はありますか?

有富)各自の目標を全員が認識している状況がベストであると思っていて、その状態を目指しています。また、メンバーのモチベーションを維持し続けることは私自身はほとんどの同期が辞めてしまった経験から難しいと知っていますが、1-2個下の代は自分たちでモチベーション維持をして活動しているので良い状態だと思います

ーボクシング部が誇りに思っていること、実績、成功体験があれば教えてください。

有富)大学ボクシングリーグ戦の2部で準優勝したことが今までの経歴で一番大きいものです。また、現在早慶戦で8連覇をしており、今年度9連覇を達成すると、早稲田の連勝数を超えることができるので、それも大きな実績になると思っています。

部室の窓際を見るとボクシング部の歴史を感じることが出来た

体育会ボクシング部を次の世代へと繋げていく

ー新入部員を迎える際の取り組みやサポートはどのようにされていますか。

有富)大学が開催する新歓でボクシング部員全員が協力して取り組んでいます。ボクシングはアンダーグラウンドなイメージが強いことから、できるだけ爽やかに優しく接し、怖がられないようにすることを意識しています。

ーボクシングの活動や成果を広めるための取り組みは何かされていますか。

有富)最近SNSに力を入れ始めました。TikTokアカウントを作って広報活動を行うことや、インスタグラムのフォロワーを増やすように意識しています。Webサイトも非常におしゃれなデザインで作っているのですが、OBのデザイナーをやっている方が作ってくださいました。

ーRDXの商品を使って頂いていますが、選手たちの評判はいかがでしょうか。

有富)評価は非常に高いです。薄いグローブを使っている選手が拳の怪我をしてしまうことがよくありましたが、御社のグローブはクッション性に優れているため拳を傷つけにくい上に、打ち心地が良いという意見が多いです。サンドバッグを叩くことや、ミットを打つ時に評判が高いです。これまでOBの方が買ってくださったグローブを共用で使っていたので、ブランド企業にサポートしていただけるのは今年度が初めてです。

RDXはサプライヤーとして慶応義塾体育会ボクシング部と協力関係を築いている

ー慶應義塾のボクシング部に興味を持っている学生さんや、新入生の方たちにメッセージがあればお願いします。

有富)ぜひ、私達と一緒に大学生活4年間ボクシングに打ち込んでほしいです。ボクシングは格闘技なので怖いイメージがあり、もちろん練習自体は本気で取り組んでいますが、部活外ではいい意味でボクシングをやっているとは思えないような部員が多いので安心してください。マネージャーの方々も、ただ選手のドリンクを作ることや部室を掃除するための業務だけでなく、自分のやりたいと思ったサポート方法で選手たちをサポートできますので、かなり幅広い仕事ができると思っております。ぜひ興味がありましたら入部していただければ幸いです。

慶應義塾體育會ボクシング部

RDX Japan編集部
インタビュアー  上村隆介
カメラマン 森田好美

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