インタビュー | 2023.06.13 Tue
RDX JAPANがサプライヤーを務める長崎県佐世保市のボクシングジム
『ウルフパックハウスボクシングジム』でトレーニングを行う中倉蓮磨(なかくら れんま)選手。
新空手全日本チャンピオンシップ2022では準優勝、
将来はキックボクシングのプロ選手を目指す小学5年生です。
中倉蓮磨選手の強みは『強くなりたいという気持ち』。
“いじめられたことをきっかけに、強くなりたいと思った”
蓮磨君は純粋に格闘技が好きで楽しんでいる小学生でした。
そんな蓮磨君に格闘技との出会い、将来の夢をお伺いしました。
中倉 蓮磨
生年月日
2012年5月1日
出身地
長崎県佐世保市
経歴
代十五回長崎県ジュニア空手道選手権大会 小学5年男子の部 優勝
新空手道大会 K-4エキスパート小学4年生部重量級 優勝
その他、多数
―自己紹介をお願いします。
中倉)中倉蓮磨(なかくられんま)です。現在小学5年生です。幼稚園の年長から相手に攻撃を当てないタイプの空手を始めて、小学2年生からはフルコンタクト空手を始めました。
いじめられたことをきっかけに、強くなりたいと幼心に決意
―空手を始めたきっかけを教えてください。
中倉)幼稚園の時にいじめられていて、強くなりたいと思った時に父が勧めてくれたことがきっかけです。自分も空手をしてみたかったので始めました。実際に空手を始めたら、体を鍛えて体が大きくなったこともあり、いじめられることは無くなりました。
―今は毎日練習をされているのですか。
中倉)練習は毎日しています。朝6時半に起きて、走ったり、階段をダッシュしたり少し練習をします。その後学校に行って授業を受けます。放課後は森さんのボクシングジムに行って練習をして、その後さらに空手の練習に行っています。
―これだけ練習に明け暮れていると遊ぶ時間とかあんまりないんじゃないですか。
中倉)お父さんが練習時間を管理してくれているので、大丈夫な時にはゲームをしたりして遊んでいます。友達と遊ぶのも楽しいし、ボクシングや空手の練習も楽しいし、父の友人が船を持っているので船釣りも好きです。父とは練習から遊びまで一緒にいるほど仲がいいです。
―毎日朝から晩まで練習していて、勉強はできていますか。
中倉)全然できていないです。勉強は大嫌いです。でも、ボクシングと空手は好きです。
―ボクシングは空手どちらが好きですか。
中倉)最近は空手の試合が多いから、空手が好きです。大会での成績も良く、家族や友達にすごいねって言われたのが嬉しかったです。
―今、一番練習で頑張っているものは何ですか。
中倉)体を強くして、体力もつけたいので、フィジカルの練習に取り組んでいます。試合で、体が大きい選手と対戦する時に、自分も負けないように体を強くしたいと思っています。特に空手は、相手の周りを素早く動き回って攻撃をし続け、足も使わないので、ボクシングより体力が必要だと感じています。
―次の大会の日程は決まっていますか。
中倉)6月18日に空手の九州大会が佐賀県であります。先日予定していたボクシングの試合が、インフルエンザで出られなくなったので今は空手の大会に向けて練習しています。全日本の大会にボクシングは小学5年生から出場できて、空手は何歳からでも出場することができるの、基本的に空手もボクシングも出られる試合には何でも出て、全日本出場を目指しています。
練習の成果を発揮する、それが一番嬉しい
ー小学生の頃から空手とボクシング両方を始めようと思った理由はありますか。
中倉)格闘技のテレビを観て、那須川天心選手がメイウェザー選手に負けたのを見てボクシングも始めたいと思いました。純粋にボクシングがかっこいいと思ったのが一番ですが、ボクシングを習うことでパンチも強くなって空手に活かせるとも感じました。実際、空手で相手をパンチで倒せるようになり、足の使い方も上手になってフットワークも良くなりました。
―将来的には空手とボクシング、どちらに注力したいですか?
中倉)将来はキックボクシングで世界チャンピオンになりたいです。今はボクシングに転向しましたが那須川天心選手や、鈴木雅彦選手が好きで、父がYouTubeを観ていて強いな、と感じました。今はYouTubeでいろんな選手の動画を観て研究しています。空手では、世界チャンピオンの福地勇人選手の動画がとても分かりやすかったです。
―これまでに自分の中で印象に残った試合はありますか。
中倉)今年の4月に行われたスプリングカップという空手の試合の決勝戦です。同じ学年の対戦相手でしたが、65キロもある選手で体格差がありました。うまく相手の周りを回りながら攻撃を出して、相手を翻弄することができたので、結果としては判定で負けてしまったのですが、自分なりに練習したことができたから嬉しかったです。
―普段の練習ではお父様もコーチをされているんですか。
中倉)父はセコンドのような存在で、父との練習が一番多く、作戦も考えてくれます。
―お父様も格闘技をされていたのですか。
中倉父)ジムに遊び感覚で通ってはいましたがメインでやってたのはサッカーでした。ただ格闘技全般が大好きで、ボクシングだとメイウェザー選手のファンです。
日本各地どこへでも。父と二人三脚で目指す日本一への挑戦
ー息子にも格闘技をして欲しいという気持ちは元々あったのですか。
中倉父)特に考えてなかったです。本人が幼稚園でいじめられていて、強くなりたいって言っていたので、昔自分が行っていた道場に行ってみるかと提案しました。今では練習もサポートして戦術も一緒に考えて、息子と2人で取り組んでいる感じです。
―毎週のようにご子息と一緒に様々な試合に行っているんですか。
中倉父)ほとんど毎週のように空手の試合は行っています。九州だけではなくて、本土にも2回行きました。昨年の10月に新空手の全日本大会があって、そのときは準優勝でした。今年の5月にも同様に新空手の全日本大会があって、そのときは準決勝で負けました。次は12月に名古屋で極真空手の全日本ジュニアチャンピオンシップに出場権があるので、息子と娘も出場予定です。今は12月の大会で優勝することを目標に練習に取り組んでいます。
―妹さんも空手をしているとのことですが、妹さんは何歳なんですか。
中倉)空手をしている妹は小学2年生です。他にもまだ小さいので空手はしていませんが、妹が1人、弟が1人の4人兄弟です。
ー他にご子息のコーチをされている方はいますか。
中倉父)森さんがボクシングのコーチをしてくれています。それ以外は道場の先生と自分が練習を管理していて、試合の日程から逆算して、ここまでは走っておくけど、ここからは走りじゃなくて体を鍛えるぞとか、そういう感じで練習メニューとかを変えています。子供が負けると親は子供以上に悔しいので、親子で取り組んでいます。
―これから中学校、高校へ進学するにあたり何かビジョンはございますか。
中倉父)中学校は多分普通に地元の学校に進学して、今のようなスケジュール感で練習したりすると思います。
中倉)高校は東京とかにある高校に進学してプロになりたいです。やっぱりスパーリングする相手も長崎県から出ないと見つけられないので、強い相手を探して、レベルアップするために上京したいです。
中倉父)今も、毎週のように九州圏内でもどこでも連れて行っていて、試合がない週は長崎県から遠いのですが北九州の方まで、2日間泊まりで出稽古に行かせてもらいました。子供が行きたいと言うなら、どこまでも連れていきます。最近空手貧乏になっているので頑張って稼がないといけないですね。将来ビッグマネーを得られる選手になって欲しいです。
―直近の12月の大会で優勝を目指したその次の目指すところはありますか。
中倉)全日本に出るためには大きい大会で優勝して出場権を勝ち取らないといけないので、まずはいろいろな九州選抜大会で結果を残して、他の全日本の大会でも優勝していく事です。
―最後にRDXのグローブを使っていただいた感想をお聞かせください。
中倉)メインはスパーリングの練習のときに使っているのですが、手から抜けたりしなくて、めちゃくちゃ使いやすいです。
―ありがとうございます。まずは12月の大会を応援しています。